昨日の西日本新聞に九州大手の食品会社の会長(73歳)が、改造銃85丁所持容疑(銃刀法違反)で逮捕されたことが大きく取り上げられていました。晩節を汚してしまった大きな一例です。
お釈迦様は亡くなるときに、弟子や信者に語った遺言が、「遺教経」(仏垂般涅槃略説教戒経)として伝えられています。中野東禅先生が「ブッダの肉声に生き方を問う」小学館新書に現代訳で書いていますので、抜粋します。
「清らかな慎みの力(戒)をよりどころにした人は、
五官を守り、それによって五つの欲望に引きこまれないようにしたまえ。
たとえば、牛飼いが杖を見せて、わがままな牛が他人の畑に入らないように
コントロールするように自己を慎むのです。
欲望を制御するのは難しいことですが、そうしなければ
暴れ馬が人を引きずって穴に落とすようなものです。
その被害は甚大で、一時でも欲望に支配されれば習慣となり
いずれもそれでは満足できなくなってしまうのです。」
「わがままな五官の中心は「心」なのです。
心は毒蛇・悪獣・盗賊よりも恐ろしいのです。
大火事も比較になりません。
心というものは、足枷のない狂った象や、樹の上を逃げまわる
猿のようにコントロールできません。
この暴れる心を打ち伏せて、わがままにならないようにしたまえ。
人はわがままになると道徳心を失います。」
「仏陀の肉声に生き方を問う」中野東禅著小学館新書より
これから先は、みなさんこの本をすぐに買って読んでください。終活ー人生の集大成に向けてどうあるべきかがわかるし、若い人も読んでおくとつまらぬ失敗をせずに済みますよ。私が毎日、座禅を続けるのは、この心を制御し、寂静の世界を得るためです。とらわれをなくし、肝が座りますよ。
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