2013年5月15日水曜日

終活のススメⅥ-釈尊・仏陀の遺言ー

 おはようございます。
昨日の西日本新聞に九州大手の食品会社の会長(73歳)が、改造銃85丁所持容疑(銃刀法違反)で逮捕されたことが大きく取り上げられていました。晩節を汚してしまった大きな一例です。

お釈迦様は亡くなるときに、弟子や信者に語った遺言が、「遺教経」(仏垂般涅槃略説教戒経)として伝えられています。中野東禅先生が「ブッダの肉声に生き方を問う」小学館新書に現代訳で書いていますので、抜粋します。

「清らかな慎みの力(戒)をよりどころにした人は、

五官を守り、それによって五つの欲望に引きこまれないようにしたまえ。

たとえば、牛飼いが杖を見せて、わがままな牛が他人の畑に入らないように

コントロールするように自己を慎むのです。

欲望を制御するのは難しいことですが、そうしなければ

暴れ馬が人を引きずって穴に落とすようなものです。

その被害は甚大で、一時でも欲望に支配されれば習慣となり

いずれもそれでは満足できなくなってしまうのです。」


 


「わがままな五官の中心は「心」なのです。

心は毒蛇・悪獣・盗賊よりも恐ろしいのです。

大火事も比較になりません。

心というものは、足枷のない狂った象や、樹の上を逃げまわる

猿のようにコントロールできません。

この暴れる心を打ち伏せて、わがままにならないようにしたまえ。

人はわがままになると道徳心を失います。」  

「仏陀の肉声に生き方を問う」中野東禅著小学館新書より

これから先は、みなさんこの本をすぐに買って読んでください。終活ー人生の集大成に向けてどうあるべきかがわかるし、若い人も読んでおくとつまらぬ失敗をせずに済みますよ。私が毎日、座禅を続けるのは、この心を制御し、寂静の世界を得るためです。とらわれをなくし、肝が座りますよ。

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