2013年5月16日木曜日

終活のススメⅦ-相続問題ー

 おはようございます。
NHKEテレの団塊スタイルという番組を見たことがありますか。風吹ジュンさんが出演して、団塊世代の問題をわかりやすく解説していく番組です。ところで私のテレビ視聴は、番組雑誌で、見ておくべきものを1週間単位でチェックし決めてきます。こういういい番組は必ず見ておきましょう。

この団塊スタイルが現在、私がお話している終活をシリーズで放映しています。毎週金曜日の20時からですが、先週は、「備えて万全!相続と遺言」でした。相続コーディネーターをされている曽根恵子先生がゲストでお話しされていました。

「川の流れのように」 唄 美空ひばり 作詞 秋元康
 
知らず知らず 歩いてきた
細く長い この道
振り返れば 遥か遠く
故郷が見える
でけぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生
ああ 川の流れのように
ゆるやかに
いくつも時代はすぎて
ああ 川の流れのように
とめどなく
空が黄昏に染まるだけ


ところで相続相談のうち、一番の問題が遺産分割のことです。相続トラブルの7割が兄弟でもめます。うちはそんなことはない思っていると大間違いで、分割裁判のうち相続額1000万以内がなんと約31%、1000万~5000万以内が約43%ですから、約74%の方が遺産総額5000万以下の方たちなのです。普通の人達がもめているのです。兄弟だからと言って、実印を預けてはいけません。だから親は愛する妻や子供たちのために、相続財産を早めに整理し、備えをして置くことが義務と責任なのです。

例えば、親父さんが亡くなって、遺言書の作成のせずに亡くなった場合、法定相続人はどのような順番か知っていますか。配偶者であるお母さん、つぎにあなた達兄弟、そして祖父母か孫になります。兄弟が遺留分請求などしてもめる場合が多々あるのです。

例えば、子供さんがおられず、祖父母は亡くなり、ご主人が亡くなった場合は、相続権は奥さん(4分の3)と誰にあると思いますか。ご主人の兄弟姉妹(4分の1)にもあるのです。もしあなたが愛する奥さんだけに、遺産相続をしたいなら、配偶者に対して全財産を遺贈する旨の公正証書遺言を作成しておかなければ、遺留分請求がおきます。

ですから、あなたが元気なうちにしておくことです。もし認知症などにかかりつつあるなら、早急に成年後見人(任意後見人契約書)を決めて、財産管理等の委任契約書など作成し、財産管理をしてもらわないといけません。それと尊厳死宣言書の三つを「生前三点契約書」と言います。

1、まずあなたの財産は、何がいくらありますか。
現預金は、どこの銀行にいくらありますか。
②自宅などの不動産はありますか。その評価額はいくらですか。
③株などの有価証券はありますか。 証券会社と銘柄を何ですか
④生命保険(死亡保険金)は保険会社名とと受け取り予定死亡保険額はいくらですか。
負債つまりローンなどの借金はないか。資産と同様に負債も相続します。
などが対象です。上記のものを家族のものがわかるようにリストしておいてください。また書いたものは通帳や証書と一緒に見せておいてください。

2、財産の分け方をご両親と兄弟姉妹がよく話し合っておきましょう。

3、つぎに必ず、遺言書を書いておいてください。(いつでも変更は可能です。)
 
 ①自筆証書遺言  弁護士さんや司法書士に指導を受けましょう
 ②公正証書遺言  公証役場で作成しますので、公証人が証人なのです。

4、兄弟のうち、リーダーを決めておいて、いつでも集まり話しあえるように日頃からしておきましょう。疎遠になればなるほど、こころの中で不満がうっ積していきます。

明日の17日(金曜日)のAM11時からNHKEテレ団塊スタイルの再放送がありますので、ぜひみておいてください。同日20時から団塊スタイル終活シリーズとして「葬儀と墓」について放送があります。明日は相続税について書きますが、税法の改正があって、ほとんどの方が相続税の対象と思っていいです。乞うご期待。

別府総合研究所では終活支援活動として、弁護士さんや税理士さん、行政書士さんと連携し、相続などのご相談に応じています。ご遠慮なくメールにてお問い合わせください。
E-mail  beppu1717@mint.ocn.ne.jp


 

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