おはようございます。
17日のNHKEテレ団塊スタイルー終活シリーズー「ズバリ気になる葬儀とお墓」を観ましたか。風吹ジュンさんがよかったでしょう。最後のティータイムのお茶が特にいいですね。あの中国茶飲んでみたいですね。
今日は、少し掘り下げて書いてみましょう。ぞれはなぜ、何のために葬儀をするのかと言うことです。今、東京では、約3割の方が「直葬」と言って、葬儀はせずに、火葬して埋葬する人たちが急激に増えています。
これには、独居老人などもおられますが、葬儀に価値を見出さない、あるいは、葬儀社や僧侶に対する不満の現れではないかと思っています。日本の葬儀費用は、平均で3年前は約231万でした。今は直葬が増えて、約200万だそうです。これでも高いと思うのですが皆さんはどう思いますか。
一つには、葬儀の主導権が、葬儀社になっているからです。また法外な戒名代を要求する僧侶がいるとか、大変由々しき問題です。僧侶が、酒は飲む、女に手を出す、などの週刊誌に書いていました。日本の仏教界は、堕してしまっているのではないでしょうか。そうでない立派な僧侶もたくさんおられることも事実です。
この「直葬」がなぜ増えているのか、ひとつには団塊世代は戦後教育を受け、宗教を教えられていません。それよりも、唯物主義、物質主義、金銭至上主義に、気づかないうちに洗脳されているのです。ですので、死んだらすべてなくなるので、とりあえず遺体を火葬して、お骨だけはお墓に入れておこうとか、もっとひどいのは、お骨上げをせずに、火葬場で処分してくださいと言う人達もいます。
日田市天ケ瀬町本城にある笹ヶ尾石仏群ですが、百数十体の石仏が祀らています。
ここで、人間とはどのような存在なのでしょうか。肉体があります。こころという精神があります。もう一つが霊魂なのです。ノーベル医学賞を受賞したアレイシスカレン教授は、「人間とはなにか」のなかで、明らかに肉体と精神以外の存在を示唆しています。
人は、心臓がとまり、脳(思惟)が停止します。意識がなくなるわけです。しかしユングなど心理学者がいうように深層意識がありますが、これは無意識です。これが霊魂と考えられるのです。世界の多くの方(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教圏)が読んでいる聖書には、霊の存在を明確に書いています。
まず、神の霊、それは聖霊です。これに対するサタンの霊、それは悪霊です。そして神が人間に霊を注いだと書いています。だから、我々は霊長類と言われるのです。いま生きている私達は、霊魂をもっているのです。
しかし、戦後の教育は、そのことから逃げて、あきらかにせず、僧侶も、葬儀にきて、どんな意味のお経をあげているのか、死んだらどうなるかも話もせず、お布施だけ懐にいれてかえるようなことをしてきたツケが回ってきているのです。日本から寺院がなくなるかもしれません。因果応報なのですが、仏教では阿弥陀様の御来迎があり、ご浄土にむかうと言っているのですから、霊魂があると言っているのです。
今日は葬儀のなんたるかのまえに、皆さんに、人間は霊的な存在であり、なくなったら霊魂を供養し、送り出さなければなりません。臨死体験者が「自分が死んで、肉体から抜け出し、病室の上から家族や医者を眺めていた」と克明に語っています。
まず、死に至るまでに、心を和ませて下さい。そして家族が感謝の言葉をかけてください。そして、亡くなったら、霊魂が神様のみもと(天国)に行くように、仏教であれば、極楽浄土に行き、安らかであるように祈るです。
仏教学の正木晃先生の「いま知っておきたい霊魂のこと」(NHK出版)を読みますと、よく理解できると思います。この本のなかで、東日本大震災で無念の死を遂げた方やいまだ行方不明の方の家族の方が体験したことが書いています。ご冥福をこころよりお祈りします。
昨年、定年退職後、四国巡礼に行きました。ある寺の宿坊で一人祈っていますと、ひとりは父が、そして一人は義姉がはっきりと出てきた経験があります。聴きたいことがあったのですが、ふたりとも静かに笑っていました。つまり心配せんでもいい、よいように解決するからと言っているように感じました。
今、日本人は、霊魂のことをしっかり学び、日本人が培った来た宗教観を取り戻さないと、東京で亡くなった3割以上の方の霊魂が今なお、成仏できていないとすれば、わたしは空恐ろしくなります。ですので皆さんにお願いがあります。
葬儀社や僧侶に対する不信感を持っていいですが、亡くなった方のご供養を、まずはご家族でお祈りし、お経をあげませんか。それぞれの宗派のお経で言いのです。あるいは南無阿弥陀仏でいいのです。私は毎日、般若心経を唱えます。(クリスチャンの方は、毎日お祈りをしているそうです。)
そして、世界各地の戦争で亡くなった方、阪神淡路大震災、東日本大震災、北部九州大水害、四川大震災で亡くなった方のご冥福をお祈りするのです。今日はここまで。
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