2013年6月17日月曜日

「イケメンダンクのひとりごと」ー第一回ー

 おはようございます。
我が家には、ダンクという犬がいました。昨年の6月3日にその生涯を閉じました。6歳と7か月で悪性リンパ腫でした。先日、妻と一周忌をしました。ダンクが亡くなってから6ヶ月くらい経ってダンクはどのように思っていただろうかと、感情移入し、短編「イケメンダンクのひとりごと」を書きました。

友人に読んでもらったら、ジ~ンと来たので、もっと多くの方に読んでもらってはとアドバイスをいただきました。fbとブログ読者に読んでいただこうと思い、修正しながら三回に分けて載せたいと思います。

「イケメンダンクのひとりごと」ー第一回ー


出会い
 
 僕、ダンクは実は6歳である。6年前の12月に別府家へ養子に来た。この家には双子がいるが、長男ナツキは福岡の会社に勤め福岡にいるし、二男ショーゴはアメリカニューヨークに行き向こうに在住しているので、三男が欲しいとのことで僕が選ばれたのである。僕の名前の「ダンク」は、ナツキがつけてくれた。「感謝」という意味のドイツ語である。洒落ているでしょ。
 

 

 
父のタケシは極めて知的で勉強熱心であるが、僕に強制的にしつけたりはせずに、家の中で自由にさせてくれる。
 
彼は散歩に行って僕が逃げだしたりして交通事故に遭うのを心配してリードを外すことをしなかった。
 
母タケコは、働き者で、仕事を終え、夜十時頃に帰ってくるが、僕は彼女の車が家の50m向こうで右にまがってくるころには、帰宅するのがわかったので、居間から待っているとただいまと言って撫でてくれるのがうれしい。
 
近所の友だち
 
 サクラちゃんが三軒ほど裏に住んでいるが、彼女の声はけたたましく、よく聞こえる。タケシと散歩に行くとよく出くわすが、彼女はミニチュアダックスのロンゲで鼻筋の通った美人である。あいかわらず僕にほえかかる。
 

僕はめんくいでシャイなので決して相手にしないが、かわいい子だとは思っている。サクラちゃんはおとうさんとお母さんとよくグランドでリードを外して、ボール遊びをしている。正直、僕もやってみたいが、タケシがリードを外してくれない。
 
2軒隣に夢夢(ムム)ちゃん(豆柴犬)がいたが亡くなった。彼女はほえかかることもない、まさにやまとなでしこであった。美人薄命とはよくいったものだ。彼女が死んだあとにきたのがレオ君である。
 
シーズーのミックスでこれがどうもうなのであるが、殺処分のまえに可愛そうと引き取られたのである。たぶんそのストレスがあるのが顔にでていたが、数か月たつと、ご両親が可愛がっているので、優しい顔だちになった。うれしいかぎりである。
 
人間てやつは自己都合で飼ったり手放したりするが、我々にもこころも感情もあるのを知らない。ばちあたりものである。  
 
僕たちの素性
 
 僕たちイヌは、オオカミが進化して、人間と暮らすようになって犬になったのであるが
オオカミとは、大神といっておおいなる神としてあがめられていたのだ。オオカミはイルカと同じように、特別な周波数でお互いに話し合うことができるし、人間の何千倍もの聴覚と嗅覚をもっている。それを受けついだのが犬である。
 
人間は進化したと思っているが神が与えた能力のほとんどを失っているのでむしろ退化しているのではと思う。だから、善悪の区別がつかず、人間同士で殺しあっている。僕たちはケンカしても殺しあうことは絶対にしない。いままで人間から殺されてきた。どうもタケシは、それをうれいでいるらしい。
 
僕たちの仲間は警備もできるし、麻薬捜査だってできる、人命救助も、盲導犬や介助犬としても活躍している。もっとも大事なことは人間の友だちになれることだと思う。
 
続きは明日、乞うご期待。


 
 

0 件のコメント:

コメントを投稿