2013年6月24日月曜日

「2052・・・」を読んでⅢ-人口問題ー

 おはようございます。
昨日は、ほんと梅雨だなと思わせる日曜日でしたが、沖縄では「慰霊の日」追悼式がありました。

朝日新聞より
「沖縄戦の全戦没者を悼む「慰霊の日」追悼式で、日本のいちばん西にある小学校、沖縄県与那国町立久部良(くぶら)小1年の安里有生(あさとゆうき)くん(6)が、自作の詩を一生懸命読み上げた。最近ひらがなを習い終えたばかり。県平和祈念資料館が募った「平和のメッセージ」に寄せられた1690点の中から選ばれた。

    ◇へいわってなにかな。ぼくは、かんがえたよ。おともだちとなかよし。かぞくが、げんき。えがおであそぶ。ねこがわらう。おなかがいっぱい。やぎがのんびりあるいてる。けんかしてもすぐなかなおり。ちょうめいそうがたくさんはえ、よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。みなとには、フェリーがとまっていて、うみには、かめやかじきがおよいでる。やさしいこころがにじになる。へいわっていいね。へいわってうれしいね。みんなのこころから、へいわがうまれるんだね。せんそうは、おそろしい。「ドドーン、ドカーン」ばくだんがおちてくるこわいおと。おなかがすいて、くるしむこども。かぞくがしんでしまってなくひとたち。ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。このへいわが、ずっとつづいてほしい。みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。へいわなかぞく、へいわながっこう、へいわなよなぐにじま、へいわなおきなわ、へいわなせかい、へいわってすてきだね。これからも、ずっとへいわがつづくようにぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。 」

じ~んと来ました。沖縄戦では四人に一人が犠牲になりました。大河ドラマ「八重の桜」で、白虎隊など多くの若いいのちが奪われる描写と重ねあわせました。国のリーダーの舵取りが、いつの時代でも、国民のいのちを左右しているのは事実です。そのようななか、東京都議選も行われましたが、予想どおりでした。自民党が圧勝するのは時勢ですが、批判票を取り込んでいるのが共産党であり、みんなの党で、公明党も与党内では大事な役割をはたしています。このあたりに収斂していくのではないでしょうか。

さて「2052」を読んで、人口問題を考えたいと思います。ヨルゲン・ランダース教授たちは、比較的温厚で、楽観的に予測されていますが、国連の調査によりますと、

「2年ごとに国連は将来人口推計を発表している(日本は5年ごと)。国連の人口推計の2010年改訂が2011年5月に発表された。

 今回ははじめて2100年までの将来予測がなされた。2100年の世界人口の予測は101.2億人である。2083年に世界人口は100億人を越えると予測されている。

 なお、2050年の世界人口の予測は93.1億人であり、前回予測(2008年改訂)の91.5億人、前々回予測(2006年改訂)の91.9億人から若干の増加となっている。

 長らく人口大国といえば、第1に中国、第2にインド、そして第3位は米国という順であったが、2100年には、インドが中国を抜いて第1位となると予測されている。かつて大インドを構成していたパキスタンとバングラデシュも人口をかなり増加させ、パキスタンはブラジル、インドネシアを抜いて世界第4位に躍進すると予測されているので、南アジアは世界最大の人口集積地となる(図録8280参照)。

 この他、人口順位を上昇させる地域としてアフリカが目立っている。現在、アフリカの中で10位以内に登場しているのは、第7位のナイジェリアだけであるが、2100年には、ナイジェリアが世界第3位に躍進するとともに、タンザニアとコンゴ民主共和国が10位以内に登場すると推計されている。

 日本の人口規模上の地位は、1950年には世界第5位、2010年には世界第10位であったが、2100年には世界第17位と大きく地位を低下させると予想されている。

 2010年から2100年にかけての人口増減率を見ると、世界全体では46.8%増、すなわち5割増弱となっている。タンザニア、ウガンダ、ナイジェリア、コンゴ民主共和国といったアフリカ諸国では100%以上の増、すなわち人口が2倍以上となると推計されている。次いで、同じアフリカのエチオピアやアフリカ以外ではフィリピン、米国、エジプト、パキスタンといった国が世界平均以上の増加率を示す。

 米国は、先進国としては突出した人口増加率が目立っている。出生率の高いヒスパニック系人口の割合が増していくためと考えられる(図録8700参照)。

 世界の中のGDPシェアが大きく拡大した東アジアの日本、中国、韓国については、人口的にはすべて少子高齢化の影響で人口は減少すると推計されている。
 ドイツ、イタリア、そして旧ソ連のロシア、ウクライナなども人口減少が予想されている。」

トルコやブラジルでは、デモが大きくなり、先鋭化しつつありますが、今後人口増加に伴い、このように、各国では漠とした不安と生活不満が蔓延し、デモが多発したり、内戦になる可能性が多々あるのです。

日本は少子高齢化のなかで、どのように若い人が希望を持てる社会にするかが問われていますが、若年労働力の非正規社員扱いなどの禁止や働きながら子供を育てられる環境を整えなければなりません。

同時に、世界観や宗教観を持って、老人がこころやさしく住める社会でないといけないし、特に団塊世代がツケを次世代にまわしていけないと思います。団塊世代の人達は、職場に残るよりも、NPOなどの社会活動に取り組んで、生きがいがあり、社会のためになる活動に、人生の後半を費やした方がよいと思います。

世界的な人口の増大に伴い、問題なるのが食糧確保なのです。次回このことについて書きます。



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