2013年6月18日火曜日

「イケメンダンクのひとりごと」ー第二回ー


タケシとの対話

 

 タケシは僕に話しかけてくるのでできるだけ聞いてあげることにしている。どうも彼は本気で僕が聞いていて言っていることを理解しているとおもっているらしい。それは事実なのである。

 

彼は、政治問題から社会問題そして哲学を語り、わかるかと聞くので、僕はうなづいてあげるのである。タケシは幸福とは何かを追求してきたらしい。

 

タケシが言うには、現実の生活つまりお金やモノで幸福になると考えてきたが、必ずしもそうはならず、文明の発達が幸福をもたらすのではなく、こころのおもいが幸福をもたらすことにきづいたらしい。

 


だけど人間社会は金がかかりすぎるらしい。生命保険に、社会保険、自動車保険、そして光熱費に毎日の食事代といとまがない。

 

食事について

 

 うちは、みんなで食事をするようにしている。朝食は、タケシとタケコはパンとコーヒーだが、ボクはドックフードだ。夕食は、タケシ達は毎日、から揚げやサラダ、水炊きやもつ鍋などと違うものを食べているが、僕はドックフードだ。

 

タケシは、来た頃、僕がから揚げを食べたいと思っているの見て、くれたが吐いてしまったので、その後はドックフードだけにしたが、一緒に食事をするのが僕にとっては、たのしいのだ。

 

タケシは時間を合わせるため少しづつ皿に入れてくれるのでゆっくり食事ができる。タケシに聞いたら、僕の食事代は、月に1000円程度だとのこと、経済性があるだろ。

 

僕の寝床(ねどこ)について

 

 僕は普通は二階の陽当たりのよいところで、毛布にくるまって寝るが、夏は一階の居間が涼しいのそこで寝る。冬は、タケシのベットにもぐりこむのが楽しみだ。特に彼の股くらにはいりこむのが一番暖かい。タケシの家では一切エアコンは使わない。僕も賛成だ。結局エアコンで人間も、我々も感覚器官を壊して、体をダメにしている。

 

僕は、昼間も夜も寝ているようにあるが、耳をいつもとぎすましている。どんな物音も見逃さないので、家に近づくふらちな奴は許さない。人間のみならず、僕は、ネズミが動いてもわかるので、僕が吠えるとネズミはこの家から退散する。むかしネズミ被害にあったが、ダンクが来てくれてネズミがいなくなったとタケシが話していた。当然だ。僕がいるからだ。

 

病院について

 

 僕は、食べ物には金がかからないが、よく病気をするので、タケシが近くの動物病院に連れていってくれるが、2年前も感染症で耳が壊死しているみたいで、切除手術をしたが、7万円ほどかかったみたいだ。

 


毎年、定期的に狂犬病と三種ワクチン注射にいくが、動物病院の看護士がやたらにダンク君は可愛い可愛いというので、かわいい声をわざとあげてやることにしている。

 

タケシも毎月、病院に高血圧で薬をもらいに行っているが、人間の病院もいつも盛況らしい、僕たちの動物病院も仲間がよく来ている。
 
 
明日に続く、乞うご期待。

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