おはようございます。
一般的な食糧問題を、食と食糧と書いたのは、食糧というと何か餌みたいに聞こえませんか。それぞれの国に食の文化があり、その食文化によって国民の健康が維持されているのです。桜沢如一氏(1893~1966)が身土不二を提唱し、それがマクロビオティックとして全世界に広まっています。
身土不二の原則とは「人類・動物植物ーあらゆる生命現象は、その環境、風土の産物です。私たちは人間は‘生活しているその土地にできる、その季節のもの‘を‘正しく‘たべることが、心身の健康の大条件です。」と言っています。
ですから、日本人は日本の四季折々の食材をいただくことが、自然な食なのです。暑いときは、体を冷やしてくれるお野菜が育ちます。寒いときは、体を温めてくれる根菜食が育ちます。寒いときとにお野菜がいいからと、レタスやキュウリばかりでは体は冷えるのです。身土不二とはそのような意味です。なぜそうなのか興味のある人は、「生命現象と環境」桜沢如一著をお読みください。
食糧問題は、各国の食文化であり、食糧をただ単に生産物として扱うのは間違っていると思いますが、皆さんはどう思いますか。
食糧危機についてウキペディアには以下のように書いています。
「有体に言えば「食糧不足が危機的状況に達すること」(ないしそれに対する懸念)であるが、食料の不足はすなわちこれを消費する社会全体に影響を及ぼし、社会体制の現状維持が難しくなることなども懸念される。
これらの発生要因として21世紀初頭の現時点で懸念されているのは、人口爆発、自国の低い自給率の地域(たとえば日本では40%)が貧困に陥り食料輸入が困難になること、世界的な異常気象による不作、地球温暖化の影響による気候の大幅な変動、世界大恐慌など経済的な混乱、バイオ燃料への過剰な転換による食糧生産能力の低下などであるが、また食糧不足から穀物商社による寡占といった価格高騰の連鎖的な反応も懸念される。
特に人間が生活に必要な活動エネルギー(生理的熱量)を得るための穀物および芋など主食作物の生産に関する問題や価格高騰は、これに依存して生活する側の生活を困難にさせ、社会構造の維持が困難になると考えられる。」
「2052・・・」には、世界の食糧生産は、問題がないように書いていましたが、ユニセフによりますと現在も毎年約230万の子供たちが栄養不足で死亡している現状と、これから人口増加、温暖化による異常気象がもたらす干ばつや洪水などの災害を考えるならば、食糧が足りるとするのはあまりにも楽観的ではないでしょうか。
特に日本の自給率は低下し、食糧の確保は輸入に頼らなければならないことを異常と感じるかどうかです。まず日本の農業を持続可能なものにしていくこと、日本人の食文化にもどること、廃棄するようなことをしないこと、高くても地産地消に徹することが、食と健康を保つことができるのではないでしょうか。そのことが世界の飢餓を救うことでもあります。
アメリカのような農産物を大量生産をすることが、食糧の確保と安全に帰するとはとても思えません。過度の農薬や遺伝子組み換えによる生産は、商業主義の悪しき弊害だと思いませんか。
いわゆる発展途上国への食糧支援は、ダム建設による農業用水の確保や農地の開発、農産物生産指導により、その国で生産できるようにしていくことであり、魚をやるのではなく魚の取り方を教えるべきだと思います。水産業も養殖しか生き残れないと思います。
水の問題も食糧のひとつであり、海水の淡水化技術や水のリサイクルなどを進めていく必要が多々あるのです。地球環境と人口そして食糧そしてエネルギー問題は密接に関連しているのです。ではあなたはどうするのかを考えてみましょう。
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