フィリピンを襲った台風30号は、レイテ島を中心に約1万人といわれる犠牲者と甚大な被害をもたらしました。今地球上で起きていることは、ローマクラブやゴア元副大統領などが「不都合な真実」などで訴えてきました。
産経新聞より
「壊滅の島「この世の終わり」 死者不明1万人超か
フィリピン中部を8日に襲った猛烈な台風30号による死者・不明者は、当初の推計を大幅に上回り、レイテ島だけで1万人を超す恐れがあることが明らかになった。現地の警察幹部がロイター通信などに語ったもので、レイテ島で台風が通過した地域の70~80%の建物が破壊されたという。島の中心都市タクロバンでは、沿岸部が台風によって発生した高潮に襲われ、がれきが散乱。建物は破壊され、車両が横転するなどし、衝撃のすさまじさを物語っている。」
台風30号のような巨大で強大な台風が今後、さらに発生する要素が地球上で起きているのです。台風30号は瞬間風速が90m、高潮による気象津波などが発生するのです。他岸の話ではなく、今後、このような巨大台風が日本にも上陸する可能性が大なのです。
以前沖永良部島に行ったとき、その日の風が強かったのですが、友人が経験した風速70mで、地面に這いつくばっていたそうです。立つことは当然、座ることすらできないのです。専門家の言っているように、このような台風が東京を襲うことが十分考えられるのです。
それは地球温暖化にあるのです。マスメディアにでて否定する学者やジャーナリストがいますが、かって、日本の原子力発電所は絶対安全だと豪語し、福島原発が起きると雲散霧消した輩と対して変わらないのです。
地球温暖化の警告は1980年代から行なわれたきたにもかかわらず、地球温暖化防止のCO2排出規制の京都議定書も守られることもなく今日が来ているのです。
ウキペディアが大変詳しく書いていますので、ぜひネットで読んで下さい。一部抜粋しますと、
「地球温暖化は、気温や水温を変化させ、海面上昇、降水量(あるいは降雪量)の変化やそのパターン変化を引き起こすと考えられている[13]。洪水や旱魃、酷暑やハリケーンなどの激しい異常気象を増加・増強させる可能性や、生物種の大規模な絶滅を引き起こす可能性も指摘されている[13]。大局的には地球温暖化は地球全体の気候や生態系に大きく影響すると予測されている[13]。ただし、個々の特定の現象を温暖化と直接結びつけるのは現在のところ非常に難しい。 こうした自然環境の変化は人間の社会にも大きな影響を及ぼすと考えられている。真水資源の枯渇、農業・漁業などへの影響、生物相の変化による影響などが懸念されている[13]。2–3°Cを超える平均気温の上昇が起きると、全ての地域で利益が減少またはコストが増大する可能性がかなり高いと予測されている[14]。温暖化を放置した場合、今世紀末に5–6°Cの温暖化が発生し、「世界がGDPの約20%に相当する損失を被るリスクがある」とされる(スターン報告)。既に温暖化の影響と見られる変化が、世界各地で観測され始めている[15]。」
ヨルゲン・ランダース教授のグループが「2052」で指摘し、提言していることを各国の指導者が勇気を持って実行していくことと、私たち人類の文明のありかたをひとりひとり考える時期に来ているのではないでしょうか。
経済的な豊かさ、富の集積そして生活の利便性をひたすらにもとめ、自然を犠牲にしている生きかたが本当に幸せなのか問われているし、都会への一極集中によってもたらされるデメリットも政治家や官僚も考えるべきではないでしょうか。
かって、30年前に中野孝次さんが「清貧の思想」を出版し、多くの共感を得ましたが、いつのまにか忘れ、またミニバブルを期待する国民とそれを利用する企業が多々あるのは事実です。ゆるやかな質的な成長を模索するべきだし、贅沢な生活は慎むべきではないでしょうか。
モルジブ諸島などでは、温暖化で海水面が上昇し、島が沈没し、島民が移住しなければならない状況になっているのです。アメリカや日本、中国の犠牲になっている事実を直視すべきではないでしょうか。
ひとりひとりができることは、電力や車を極力使わないこと、生活消費量を減らす努力をしましょう。そして世界の指導者たちは大変な責任があることを肝に銘じて、温暖化防止策を実行していただきたく思います。
台風30号で亡くなったフィリッピンやベトナムの皆様のご冥福をお祈りします。また被災された方々へお見舞い申し上げます。合掌 徳温禅月。
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