2013年11月14日木曜日

終活~お母さん、お葬儀はどうするの?~

 おはようございます。
終活カウンセラーの立場から、昨日中堅の葬儀社のお葬儀フェアに行って来ました。たぶん、ほとんどの方が、ご主人が先に逝かれるわけですから、お父さんが亡くなって、いくら核家族とは言え、子供たちが二人ほどと一緒にご臨終に立ち会い、しばらくして「お母さん、お葬儀はどうするの?」って聞くと思うのです。

東京・首都圏では約30%以上が直葬と言って、ご供養をせずに(僧侶が来てお経をあげず、葬儀をしない)火葬する方が増えています。おひとり様と言って、身寄りもいないかたは仕方がないとしても、ご家族があっても、直葬を選ぶのには、大正大学の藤井正雄教授によると、戦後、核家族になり喪主が奥様がなるところにも問題があるとお話していました。

奥様はお金のかかる葬儀など主人のためにしなくてよい、あげくの果ては、納骨もせずに、火葬場で供養してくださいと言う方も多いとか、世の殿方は、ここまで憎まれたいたら、ご浄土するはずもないですよね。これは由々しき問題なのです。

私は一つには、葬儀費用の高額化にも原因があると思います。3年前の葬儀費用は全国平均で237万、現在約200万前後とのデータが出ています。今後の趨勢として、直葬や家族葬は増えてくることは確実なのです。

葬儀屋さんは危機感を持っているのですが、香典葬があるではないかと言う専門家もいます。つまり葬儀は、香典でまかなうという考えです。しかし、家族葬や密葬が増える背景には、日本人の宗教離れ、寺院離れも起因していることは事実なのです。

寺院の本来の役目である死者を供養することや地域のコミュニティや僧侶がカウンセラーの役目をはたしていた和尚さんとのよい関係がなくなり、遠く離れた関係になり、死んだときにだけ高額な戒名代を取られるという問題があるのです。今後、寺院が改善すべき課題でしょう。

私の提案は、それらの問題を改善するには、死んだらどうなるのか仏教学者の言いなりにならずに、霊魂があるから供養するのであり、そのような信仰心は必ず必要であることを一人一人が問いなのすことです。

二番目に、葬儀は出来るだけ、お寺でする、公民館でする、あるいは自宅でするという良き時代に戻るべきではないでしょうか。当然、駐車場などの問題もありますから葬祭場でしてもかまわないのですが、ただ時間に追われてするのではなく、お別れの時間を十分にもち、ご家族やご友人とお慰めをすることは、残された方にとっても大事なことなのです。

ぜひとも、自分の葬儀はこうして欲しいとエンディングノートに書き留めておいたり、ご家族にお話しておくと、逝く人も、送る人も安心できるのです。この機会に皆様も自らの宗教心、信仰心を考えていただいて、終活をしてはどうでしょうか。全国の一般社団法人終活カウンセラー協会の終活カウンセラーにご相談してみるのもよいともいます。

東日本大震災や台風30号などで犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りします。
                                                合掌 徳温禅月



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