2013年11月19日火曜日

ケネディに見るリーダーとは

 おはようございます。
50年前のあの日のことを忘れはしません。日米衛星中継の最初の画像が、ジョン・F・ケネディ大統領がダラスで暗殺された画像です。25年前にダラスの現地に出向き、ご冥福をお祈りしました。その娘さんであるキャロラインさんが駐日アメリカ大使として着任しようなどとは夢にも思いませんでした。

彼女にとっても素晴らしい一歩を踏み出したと思います。また日米にとって、過去の戦争の傷跡からもう一歩踏み出すべきに時に来ているのです。日本人がケネディ元大統領が好きな理由の一つは、彼の決断力と実行力にあるのではないでしょうか。

ケネディ元大統領の業績は、キューバ危機の回避のみならず、公民権問題の解決、世界で初めて消費者保護に立った製造物責任の法案など輝かしい実績があるのです。その根源は、彼の類いまれなスピリットとリーダーシップにあるのです。

HUFF
POST WORLDより


3年前に私が、「リーダーのあり方」(別府総合研究所HP)に書いた、「ケネディに見るリーダーとは」を皆さんに掲載します。


「二、ケネディに見るリーダーとは

 私が、小学6年生のとき、世界初の衛星放送が初めておこなわれたが、残念なことに、ケネディ大統領が暗殺された一報で、大変ショックであったことを思い出します。私は少年時代、ケネディを勇気あるアメリカの大統領として尊敬していたからです。

ケネディこそ、「心・技・体」のバランスが取れていた人物であります。なにごとにもひるまない勇気を持っていますし、現状に満足せず常にチャレンジ精神をもち、強固な意志と寛容な心を持った人です。また政治・経済の知識を有し、政策通であり、外交手腕を発揮する能力にも秀でていました。また大学時代、海兵隊時代に鍛えられ、強靭な肉体と健康でありました。

 1960年、ジョンFケネディは、43歳で第35代アメリカ大統領に就任するのですが、第二次世界大戦後の世界は、ソ連が台頭し混沌としていました。ソ連のフルシチョフは、カストロとゲバラが政権を樹立したキューバに核ミサイルを置こうとしました。この時とったケネディの勇気ある行動によって、世界の秩序が保たれ、その後、世界平和が維持されたのです。

 ケネディは生涯、演説の中でどんなことを言ったのでしょう。瀧澤 大・瀧澤 中氏共著の「ケネディはリーダーシップどう語ったか」(中経出版)を読んでいただきたいのですが、少し引用したいと思います。

 ケネディは、「指導者の適格条件はただ一つ、統率する能力、力強く人々を引っぱっていく能力を持っていることである。」と言っていますし、実行しています。リーダーは人々を、自分の部下を、チームメートをまとめていく、統率する能力に秀でていなければなりません。よく例えで、組織は一匹の羊にひきいられた集団でなく、一頭のライオンにひきいられた集団でなければならないと言いますが、まさにリーダーとはライオンであり、逞しく強くなければなりません。だからこそ人々を力強くひっぱっていく能力を有しているのです。リーダーこそすべての責任を自ら負うことができる者なのです。

 ケネディが大統領就任演説で語った有名な言葉が、「国家が諸君のために何をしてくれるのか、と問うなかれ。諸君が、諸君の祖国のために何を成し得るかを問いたまえ。」です。我々一人一人が、日本国国民として、何ができるかを考えて生きていかなくてはなりません。真に利他行の実践ではないでしょうか。実はこの言葉のみが、よく取り上げられますが、ケネディは大統領として、リーダーとして、次の言葉を続けています。「諸君がアメリカ国民であろうと、世界市民であろうと、我らが諸君に求めることと同じ、高い水準の力と犠牲を我らに求めたまえ。責務を果たした、という安らかな良心を我らの唯一の報酬としよう。」と言っているのですが、ケネディは国民の自助努力と協力を求めると同時に、政府や政治家は、国民のために「高い水準の力と犠牲」を払う責任があると言っているのです。国民に高い税負担をもとめるなら、高い政策能力と遂行能力が求められるし、国家公務員の賃金の減額や、国会議員の定数削減などの国家財政の合理化を実施しなければなりません。ケネディのこの言葉を日本の政治家に差し上げたいと思います。」
 
キャロライン駐日大使が、大いなるご活躍をされることを心より祈念しております。合掌 徳温禅月。
 
 
 
 
 

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