2013年7月3日水曜日

東山魁夷の「緑の詩」を鑑賞して

 おはようございます。
日田市所蔵美術品公開展・行徳家寄贈作品展が、昨日からパトリアで始まったので行って来ました。(7月2日~6日)行徳家とは、日田市夜明関町にある江戸時代から続く医者の家であります。昨秋撮った写真ですが、国の重要文化財に指定されています。


この行徳家が私財を日田市に寄贈したのですが、その美術展があっているのです。坂本繁二郎の「阿蘇五景」、藤田嗣治の「三美神」、与謝野晶子の書や廣瀬淡窓先生の掛け軸など38点が展示されています。めったに見れないと思います。

その中でも、東山魁夷の「緑の詩」に見入りました。残念ながら写真撮影ができませんので、案内の写真を添付します。


この緑の濃淡、何とも言えないですね。そして湖面にうつる森とのコントラスト、一頭の白馬。富士五湖のひとつかなと思いました。

もうひとつの作品が、「三嶺湧雲」で、山々と谷から湧き出てくる雲との玄妙なる静寂な深い世界を感じました。

ウキペディアの東山魁夷氏の紹介のなかで
「1970年代には約10年の歳月をかけて制作した奈良唐招提寺御影堂障壁画「黄山暁雲」は畢生の大作となった。千変万化する山の姿を墨の濃淡を使い分け、鮮やかに描き出した。東山は黄山を「充実した無の世界」と表現した。混沌とした自然の移ろいにあらゆるものを生み出すエネルギーを感じ取った。この計画を手がけたことにより国内での知名度と人気はさらに高まり、国民的日本画家とも呼ばれるようになった。」

このころの作品ではないでしょうか。ところで富士山が世界文化遺産に認定され、登山客増えているとのニュースが毎日あっていますが、富士山は登るところではなく、信仰の対象ではないのでしょうか。

神聖なる富士に足を踏み入れる都会人の無節操は、東京スカイツリーに行く感覚とさしてかわらないのでと思い、なぜ外国人が三保の松原を含めて、世界文化遺産にしたのか、とうの日本人が理解していないように思いましたが、皆さんはどう思いますか。

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