2013年7月24日水曜日

黒田如水「水五則」にまなぶⅢ-向上心ー

 おはようございます。
昨日、2013参議院当選者121人を見ていまして、自民党は当選者65人中7人が30代、特に佐賀県選出の山下雄平さん(33歳)で、唐津JC会員で活躍を期待したい。自民党は人材が豊富ですよね。公明党は11人中4人が30代、人を育てていますね。みんなの党は、8人中3人、共産党は8人中2人、維新は8人中1人、民主党17人中1人が30代でした。これを見ても党勢がわかります。

特に民主党は、鳩山元首相と管元首相が駄目にしてしまったかんがあります。私は政治家という激務?は、65歳までで、民間と同じように国会議員も65歳定年制にしてはどうかと思っています。いつまでも年寄りが既得権益にしがみついて、余計なことを言って、若者のやる気をそいでしまうのはいかがなものでしょうか。

週刊誌に乗っていた「老人党」など持ってのほかで、昔から年をとったら「ご隠居」と言って、わかいもんをサポートする役目だったのです。全柔連など、公的な団体においても何十年も同じ人がトップを務めていると自ずと組織は形骸化し、停滞するのです。いいかげん男らしく出処進退を明らかにするべきです。水も流れずに、止まっていると腐ってきてボーフラが湧いてくるのです。


さて、今日は黒田如水「水五則」にまなぶは、第二則の「常におのれの進路を求めてやまざるは、水なり。」です。

松原泰道先生は、「人徳の研究ー「水五則」に学ぶ人間の在り方ー」のなかで、
「江戸中期の臨済禅の白隠は、若いときから修行に励んだ高僧です。白隠は23歳の頃、修行の旅に出て、一夜播州兵庫県のある山寺に泊めてもらいます。寺の傍らを谷川が流れています。白隠は自分の修行の完成の願いをこめて、

山下に流水あり
滾々(こんこん)として止む時なし
禅心もしかくの如くんば
見性(けんしょう)あにそれ遅からんや

と詠んで、かつ誓うのです。「禅心」とはこの場合は、禅に励む心で、「見性」は心のめざめ・悟りの意味です。「この谷川が流れ続けてやむときがないように、自分も向上を願って修行に励むなら、必ずや速やかに悟りを得ることができようー」と、果たして、白隠は若くしてさとりを得るのです。」


先日、TVニュースに技能五輪国際大会で自動車部門で一位になった山田泰雄さん(トヨタ)が出ていました。最高の知識の習得と技術を磨いたものだけで勝利する素晴らしい大会でした。優勝したときの彼の涙にもらい泣きしました。技術立国日本にはこのような若者がたくさんいるのです。

40代、50代になると、マンネリが生じ、業績が悪いと景気が悪いからだといい、景気がよくなっても地方はまだ来てないとか、アベノミクスの影響はないとか、社会のせいにし、なんら新しい知識、情報をえようとしない、改善する努力も格好だけ、パラサイト(寄生虫)のように会社にしがみついている。これでは業績が伸びるはずはない。

しかし、世の中には、自然界の森羅万象から学び、自分のやるべきことや進路をしっかりと決め、誰よりも、右に出る者がいないくらい、自分の仕事の商品知識を勉強している人がいます。そして製品づくりやサービスのために、血のにじむような努力をする人達がいます。このような人が会社を、社会を、国をおおきく成長させているのです。たゆまざる向上心こそ、道を拓くことができるのです


盛和塾の稲盛和夫氏は、経営の原点12ヶ条で「誰にもまけない努力をする」と言われていますが、他人との競争ではなく、自分自身にいつも誰にも負けない努力をしてるかを問いかけて仕事をしているかどうかと言うことです。

松原泰道先生の「人徳の研究」から二句、ご紹介しましょう。じっくりこころにしみいるように読んでくさい。

「さくら花 いのち一杯さくからに いのちをかけて わが眺めたり」 岡本かな子(岡本太郎の母)

「峰の色渓(いろたに)のひびきも皆ながら わが釈迦牟尼仏の声とすがたと」 道元禅師

明日は第三則を書きますので乞うご期待。





0 件のコメント:

コメントを投稿