2013年7月23日火曜日

黒田如水「水五則」にまなぶⅡ-率先垂範ー

 おはようございます。
参議院選挙の結果をみると、時代に反映しているのですが、時代に対応できる人材を各政党が育てているかという問題に帰結するかもしれません。特に共産党は、東京の新人吉良佳子(30歳)さん、大阪の新人辰巳孝太郎(36歳)さん。公明党は、かわの義博(35歳)さんなど若手の伸長が目立ちます。自民党も若手が出てきていますね。

特に、共産党の吉良さんと辰巳さんのTVニュースを見ていて、今までの党員とは違うなと言う印象を受けました。共産党は不破さんの演説と志位さんの演説のイントネーションが一緒でしたが、今の人は違う、自分の言葉でしゃべっている。では、民主党はどうでしょうか。

政党も企業も、時代を担う人材を育てているかということではないでしょうか。「水五則」の第一則は「みずから活動して、他を動かしむるは、水なり。」です。一言でいえば率先垂範なのですが、自らが人の上に立つ人格を備えてものでなければなりません。


黒田如水は、黒田官兵衛と言われ、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に匹敵する武将と評価されています。本名は黒田孝高ですが、自ら仏教にて出家して、「水の如し」の如水と名乗るわけです。しかも、彼はキリスト教も受洗してシメオンというクリスチャンネームをつけています。私は黒田孝高は精神的にも、常に学び、修錬して、人格を形成していった人物だと思うのです。

高い所から低いところへと流れる水の如く、みずから活動するには、自分が知識、技量を備えておかなければなりません。政党でも企業でも、うえに立つ者、リーダーと言われる人は、秀でていなければ指導できません。無能な上司からは優秀な人材は育たないのです。

同時に、いわゆる知識、技量のみならず、人格ができていなければ人はついて来ないのです。今の安部首相の人徳、志位党首の人心掌握、山口党首の精錬潔白な姿勢をみれば、これらの政党が伸びるし、時代を担う人材を輩出してくると思うのは、私だけでしょうか。


産業界、経済界では、稲盛和夫氏ではないでしょうか。稲盛氏は若いときから会社経営に苦しみながら、独学し、企業理念である京セラフィロソフィを打ち立て、アメーバ経営で経営者と同様の人財を育てあげ、現在、全国の経営者の育成のため、「盛和塾」を創設し、尽力しています。現代の黒田如水の精神は、稲盛和夫氏の中にも活きていると思います。

山本五十六元帥が「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、ひとは動かじ」と言いましたが、うえに立つもの自分がやってみせること、よく話して理解させ、やらせて、ほめて指導するのです。そのようにすると人は育ち、人のために動くようになるのです。ガミガミと怒るばかりでは、人は育たず、去ってゆくばかりです。

さて皆さん、「水五則」の第一則「みずから活動して、他を動かしむるは、水なり。」を理解しましたか。松原泰道先生は、もっと深く、人徳について書いていますので、「人徳の研究ー「水五則」に学ぶ人間の在り方ー」をぜひ読んでください。



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