11日、大分県日田市でのメイドイン日田大博覧会・産業展講演会にてJR東海の相談役の須田寛さんがお話したことを参考にして、(産業)観光による地域活性化を提言したいと思います。
ウキペディアでは「産業観光(さんぎょうかんこう)とは、歴史的・文化的に価値ある工場や機械などの産業文化財や産業製品を通じて、ものづくりの心にふれることを目的とした観光をいう。日本では東海旅客鉄道初代会長の須田寛が初めて提唱した。」と書いてあります。
講演される須田寛相談役です。
先日、明治日本の産業革命遺産を世界文化遺産として登録申請するとの政府の方針が発表されましたが、以前より須田さんが提唱している産業観光につながるものだと思いました。
「政府は14日、2015年夏の世界文化遺産登録を目指し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」(福岡、長崎、鹿児島など8県)を推薦する方針を固めた。9月中にユネスコに推薦手続きが取られる。
「産業革命遺産」は端島(通称「軍艦島」、長崎市)や三池港(福岡県大牟田市)など、日本の工業化の歴史を刻む炭鉱、製鉄、造船などの関連資産28件で構成。稼働中の施設を含むため、文化財保護法だけでなく、港湾法や景観法などを駆使した保全管理計画が練られている。」(毎日新聞より)
私が(産業)観光と括弧にしたのは、そのような規模のおおきな産業は、うちの町にはないと皆さんが思われるとおもうので括弧にしたのですが、大小にかかわらずどんな産業でもその概念や発想は十分に活用できると思います。たとえば私が提言している天ヶ瀬ロングトレイル・オルレは、今までのウォーキングやトレッキングではなく、体験し学習できるものだからです。
たとえば、温泉ですが、露天風呂の掃除など体験するとただお湯を出しているのではなく、お湯をはっていることが理解できます。そして温泉の由来など学習できるのです。トレイルの中で、農業体験のできます。稲作の田植えや稲刈りそして葡萄やトマトの収穫作業を体験することもできます。つまり見るだけではなくものづくりの心にふれることであり、それは工業だけなく農業でも水産業でも可能のです。
日田市天ヶ瀬温泉薬師湯
もっといえば、神社仏閣などの史跡めぐりも、宿坊に泊まって座禅をしたり、写経をしたり、プチ出家を体験できるからブームになっているのです。見せる観光から体験する学習する観光に変化しているのです。私は真宗のお寺さんも宿坊など作って、お念仏行の体験や南無阿弥陀仏の説法などを取り入れると一挙両得だとおもいますがどうでしょうか。
また、日田には小鹿焼という柳宗悦先生が世に見出した、有名な民藝陶器の里がありますが、ここでも弟子修行体験できるような企画をしていけば、違った観光の切り口になると思います。日田下駄もげたつくりにいつでも体験できる場が、おもしろいですね。
須田さんは、産業観光の特性として、①地域と住民(くらし)に密着した観光であること、②着地型観光であること、③「見る」「学ぶ」「体験する」の三位一体の観光、④まちづくりにつながる観光であること、とお話しています。
そして産業観光展開の前提として、①企業、住民、行政の幅広い理解と協力が前提です。②受け入れ態勢を整備する必要があります。③ビジネスモデルを確立していきます。④まちづくりとの協働していきます。と提言しています。
さてみなさんのまちも、産業観光をとりいれて活性化してみませんか。工夫すれば地域は活性化します。努力すれば道は開かれます。読者諸氏の活躍をこころより祈りつつ・・・合掌 徳温禅月。
0 件のコメント:
コメントを投稿