2013年10月17日木曜日

やなせたかしさんを悼み、歌を想いだす

 おはようございます。
あのアンパンマンの生みの親であるやなせたかしさん(享年94歳)が亡くなられた。やなせさんのご冥福を心よりお祈りしたします。子供が幼稚園、小学生のとき、運動会の季節になると町のあちこちからこの歌が聞こえて来ました。

いつもなにげなく聴いていたのですが、あらためて聴くとこの詩の深さに感じ入るのです。

「アンパンマンの歌」

そうだ!うれしいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷がいたんでも

何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのはいやだ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだほほえんで。

そうだ!うれしいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷がいたんでも。

ああアンパンマンやさしい君は
行け!皆の夢守るため

何が君の幸せ 何をして喜ぶ
わらないまま終わる そんなのはいやだ!

忘れないで夢を なくさないで涙
だから君は飛ぶんだどこまでも

そうだ!おそれないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ

ああアンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守るため

時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだほほえんで

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえどんな敵が相手でも

ああアンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守るため


この歌を聴いて育った子供たちが、イジメをしたり、人を傷つけたりはしないと思います。なぜならこころの奥深くに、この歌がしみ込んでいるからです。いつも口ずさむ歌がもうひとつあります。「手のひらに太陽を」です。

「手のひらに太陽を」

ぼくらはみんな 生きている
生きているから 歌うんだ
ぼくらはみんな 生きている
生きているから かなしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮
(ちしお)
ミミズだって オケラだって
アメンボだって
みんな みんな生きているんだ
友だちなんだ

ぼくらはみんな 生きている
生きているから 笑うんだ
ぼくらはみんな 生きている
生きているから うれしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮
トンボだって カエルだって
ミツバチだって
みんな みんな生きているんだ
友だちなんだ

ぼくらはみんな 生きている
生きているから おどるんだ
ぼくらはみんな 生きている
生きているから 愛するんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮
スズメだって イナゴだって
カゲロウだって
みんな みんな生きているんだ
友だちなんだ


どんな小さな生き物でもいのちをもっている。ミミズもオケラもアメンボも生きている。いのちの大切さを理屈抜きでうたっています。やなせさんは晩年たくさんのご病気を抱えていたのですが、自らを十病人と称し、生きているから病気になると、いつも前向きに語っていたそうです。読者の皆さん、やなせさんの詩をじっくり読んでください。

このたび台風26号で亡くなられた方のご冥福をこころよりお祈りいたします。また伊豆大島など被災された方々がお元気になられますように祈念いたします。合掌 徳温禅月。


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