2013年10月16日水曜日

人生の四季

 おはようございます。
中野東禅先生の「禅僧が教える老いと死をたのしむ一句のちから」(イーストプレス)を読んでいましたら、ブログで「人生は春夏秋冬」を以前書いたのですが、同じことを書いた方を紹介していました。それは、無教会主義を提唱したクリスチャンの内村鑑三氏です。
 

『先生の有名な言葉が「人生の四季」というものです。

人生は春ありたり。勇気勃々、希望満々(中略)春は実に喜ばしき悲しき時期なりき。

人生は夏ありたり。議論諤々、主義堂々(中略)夏は実に辛き苦しき時期なりき。

人生の秋は来たれり。感涙滴々、思惟粛々(中略)寂寥に感謝伴い、孤独に祝福 溢れる
秋は実に静かなる楽しき時期なり。

人生の冬はきたるべし。然れども絶望の時期にあらざるべし。復た来ん春を望みつつ
過去の恩恵に感謝しつつ、父の家に還るなるべし。

…日本的に言えば、「あの世」は人間の物差しを越えた神聖な世界であり、そこの落ち着くことを祈るという精神の在り方です。
人間的汚れを越えた世界を見つめるところに精神の強さがあると思います。』(同書より)

千葉県成田勝胤寺にて、中野東禅先生と小生です。

私は、仏陀がキリストに影響を与え、キリストが大乗仏教に影響を与えて今日があると思っていますので、なんら矛盾するものではないと思っています。NHK大河ドラマ「八重の桜」の新島八重が、キリスト教徒になったのち、曹洞宗の禅寺に通うことが、当時批判されたようですが、八重も同じ人生観を持っていたと思います。

この黒字の内村鑑三氏の「人生の四季」の言葉、いいですね。ついつい何度も読み返します。終活を考えている人、真っ盛りな人は、「老いと死を楽しむ一句のちから」中野東禅著(イースト・プレス)をぜひ一日一句づつ読んで見ませんか。全部で100の言葉をわかりやすく書いています。こころがなごみますよ。

関東、東北の皆様にはくれぐれも台風の雨、風にお気をつけて、今日一日、皆様がご無事でありますように祈りつつ・・・合掌 徳温禅月。


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