2013年10月22日火曜日

大分県無形民俗文化財「本城くにち楽」

 おはようございます。
日曜日に、大分県日田市天瀬町の五馬地区に伝わる本城集落の「本城くにち楽}を観に行きました。実はずっと日田市に居て初めて見たのですが、タイムスリップしたような感覚にとらわれる民衆の時代絵巻でもあります。



大分県の無形民俗文化財に指定されているのですが、五穀豊穣、無病息災を願い、村人が総出で、この秋祭りを実施するのです。金凝(かなこり)神社とお仮屋で行われるのですが、「くにち楽」が神社と仮屋で奉納される稚児行列や踊りは独特のものがあります。



この天瀬町五馬地区では本城集落が20・21日、塚田集落が22・23日、出口集落が24・25日、五馬市集落が26・27日と「くにち」が行われ、それぞれの「楽」が奉納されますので見ごたえがあります。

 

この五馬の里には、古代五馬姫という方がいたとのことですが、天瀬のみなさんの信仰の深さに驚されるような遺跡群があります。いわゆる古神道から仏教に至るまで、民衆の中に信仰が生きていたからこそ、年貢の負担に耐えかねて江戸時代と明治時代に、大規模な一揆をおこしています。そのときの民衆の怒りと神仏のご加護を祈った踊りではないかと思いました。

 

是非、皆さんも秋祭り「くにち」を観に足を運んでみませんか。また11月2日にはJR天瀬ウォーキング大会もありますよ。私は、帰りにJR久大線天瀬駅前の「あまがえる」でおいしいコーヒーをいただき、「益次郎の湯」につかり、「温泉禅」をさせていただきました。まさにこの世の極楽かもしれません。「楽」は極楽の楽からきているかもと思いつつ。皆様のご健康をお祈りします。合掌 禅月。



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