おはようございます。
このブログの相続シリーズは、たいへん多くの方がアクセスしていただき、皆さん、人生を真剣に考えておられる証拠です。同時に不安も抱えているわけです。日本の総世帯数は5092万世帯です。そのうち65歳以上は、1588万世帯で、おひとりで生活されている世帯は479万世帯です。表現はともかくとして、いわゆる「おひとり様」と言うそうです。
相続のお話のなかで、おひとりで住んでおられる方は、子供のお世話にもならず、兄弟のお世話にもならず、頑張っている方がおられます。息子が都会に出て行って、墓守は誰がするのか、心配されている高齢者の方もおられます。あるいは、今は動けるが動けなくなったらどうしようかと相談される方もおられます。このような方の相続も難しいものがあります。最大限、耳を傾け、最善の方法を助言しますが、これでよかったかなと思うこともあります。時間をかけて解決していきたいものです。
相続のことをお話しましたが、動けるうちに人生を楽しんで欲しいと思います。日頃の生活は、切りつめても、ときにはお友達と温泉旅行に行くとか、歌舞伎を観に行くとか、ななつ星九州に乗ってみるとか、今までしたことのないことをどんどんし、行ったことのないところへどんどん行きましょう。
お金を貯めておいても、あの世まで持っていけないし、これからお話する相続税を納付していただくことになります。相続人がいない場合は国庫に帰属することになります。それもお国のためになった大切なことです。
現在の基礎控除額は、5000万円+(1000万円×法定相続人の数)です。平成27年度からは、3000万円+(600万円×法定相続人)になりますので、奥さんと子供さん二人を残して亡くなった場合は、8000万円が4800万円になります。これからは、法定相続人がひとりの場合は3600万ですので、日本のほとんどのご家庭が対象になります。
つまり、預貯金+不動産(自宅)+死亡保険金などで3600万円を超えるかたは、たくさんいます。これに話題になっているのが死亡消費税です。本来消費すべきものを残したのだから、その時の消費税が10%としたら、遺産総額3000万円の場合は、300万円を納める方式ですが、東大出の方たちはいろいろ考えだすようですね。これは決まってはいませんが言い出したらしたがる人たちですね。
正味遺産額から基礎控除額を差し引いたものが課税遺産総額ですので、税率も違いますので、1億以上でなければ心配することもないでしょう。但し、相続した人が納めることをお忘れなく。相続について、これまで実務的なことを書きましたが、本当に受け継ぐものは、ただ単にお金ではないことを明日は書きたいと思います。皆さんのご健勝を祈りつつ。合掌 徳温禅月。
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