2013年10月21日月曜日

終活を楽しむⅢー良寛さんの恋心ー

 おはようございます。
先日、ある書道展を見に行ったのですが、多分40代~50代の女性が書かれた作品だと思うのですが、万葉集や古今和歌集、良寛の和歌などの書を観ていて、良寛さんは、老いて年若き貞心尼にどのような恋心を抱いたのだろうかふと思いました。


誘いて行かば行かめど人の見てあやしめ見らばいかにしてまし   良寛

鳶はとび雀はすずめ鷺はさぎ烏はからすなにかあやしき      貞心尼


中野東禅先生の禅僧が教える「老いと死をたのしむ一句の血から」を読んでいましたら、貝原益軒「養生訓」で、

「老いの身は、余命久しからざる事を思ひ、こころを用いる事若き時に変わるべし。心静かに、事少なくて、人に交じはる事のまれならんこそ、相似合ひてよろしかるべけれ。」

歳をとってきたら、「心静かに、事少なくて」の心境がいいですね。いつまでも金儲けに奔走するのはいかがなものか、また70歳を過ぎても国会議員を後身に譲らず権力にしがみついているのは、老害としかいいようがないと思うです。

この本の中で、「老人問題研究所の「余暇活動のおける創造性発揮」について分類したものに、①大学の聴講生などの自己啓発活動 ②演出演芸活動 ③絵画・写真などの美術工芸活動 ④俳句などの文芸活動 ⑤盆栽などの自然に親しむ活動 ⑥収集するホビー活動 ⑦ボランティア活動 ⑧囲碁や釣りなどのスポーツ・ゲーム活動 ⑨社交活動 ⑩政治活動 ⑪宗教活動 ⑫健康維持のフィジカル・フィットネス活動 ⑬食事研究などの減量・栄養調節活動、の13項目が挙げられています。」

何歳からが老人かといえば、70歳位だと思いすが、定年退職後の創造的な活動を計画しておくことが充実した人生を送ることができる方法です。皆さんは何をしますか、私が経営コンサルティング活動を継続しているのは、若い方への経営支援活動と育成に尽力できるし、若き経営者の事業の成功を共に喜ぶことができるからです。だからいまさら金儲けではしない。

最後に良寛さんが「老いが身の 哀れを誰に 語らまし 杖を忘れて 帰る夕暮れ。」 と詠んでいます。皆様のご健康をこころより祈りつつ・・・合掌 徳温禅月。

参考図書 「老いと死をたのしむ一句のちから」 中野東禅著 イースト・プレス



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